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食後の歯磨きで予防 誤嚥性肺炎 (1/8 神戸新聞 朝刊)

2010年01月08日

高齢者に多い誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

食後の歯磨きで予防

お年よりの死因でトップクラスの誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液が誤って気管や肺に入って起こる。繰り返しやすく体力の低下につながるので予防しなければならない。家庭でできる予防について、国立国際医療センター戸山病院(東京都)リハビリテーション科の藤谷順子院長に聞いた。

加齢とともに歯もなくなり、筋力や神経も衰えると、ものを飲み込む嚥下(えんげ)機能が低下するこれによって、食べ物や唾液と一緒に口の中の細菌が誤って気管から肺に、誤嚥性肺炎を起こしやすくなる。

歯の治療も大切

『元気そうに見えるお年よりでも、気付かないうちに誤嚥している可能性があります。薬を飲むときにむせやすい、食後せき払いをすることが多い、などは誤嚥の危険信号なので、積極的に予防した方がいいいのです』

具体的には、次のようなことをするとよい。

①毎食後、丁寧に歯を磨く。口の中が汚れていると細菌が増殖し、睡眠中に唾液を誤嚥する恐れがある。

②入れ歯を含め、歯の悪い人は治療する。

③ぶくぶくうがいをする。ほおの筋肉が鍛えられる。

④歌を歌う。呼吸筋力や音程をつかさどる喉頭の筋肉の訓練になる。

中でも歯磨きの効果は高い。『口への刺激は誤下に関係する脳神経の働きを良くします。歯がない人もマッサージ用の歯ブラシで歯茎や舌をマッサージしてください。』

栄養のバランスを

食生活では、ぱさぱさ、ぱらぱらした乾いた食べ物は避ける、あごを上げて飲み込まないようにする、といった点に気を付け、栄養バランスの良い食事にする。

藤谷院長は『高齢になると小食になり、食べやすいものばかりに偏りがちですが、栄養状態が悪くなると免疫力が低下します。減っていないか、時々体重を量ってチェツクするといいでしょう』とアドバイスしている。

(1/8 神戸新聞 朝刊)

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